つくば市には習い事を教えてもらえるさまざまな教室がありますが、今回は、つくば市玉取にある「大森結貴絵画教室」を訪問させていただきましたのでご紹介します。
恩師の絵画教室に通ったことが転機となり、自身も絵画教室を開設
つくば市玉取にある「大森結貴絵画教室」。こちらはご自宅2階のアトリエが教室になっています。

生徒さんは中学生から社会人まで年齢も性別もさまざま。現在は約20名の方が絵を習いに来ています。
こちらで上手に絵を描く技術を教えている大森さん、かつてはアニメのセル画やゲームのキャラクターを描く仕事もしていました。子どもの頃から絵を書くことが好きで、2000年には一般絵画も学んでみたいと思い「つくば絵画会」に入会しました。そして今から思えば、生前にその創設者である蓮乗院(れんじょういん)氏から絵を教わったことが、自分ものちに絵画教室を開くことになる一つの転機でした。
大森さんはこれまで絵画コンクールにも出品をしており、主に油絵でいくつも受賞をされています。
大森さんがとくに得意とする分野は、油絵とデッサン。最近は水彩画も描くようになりました。絵画教室では、ご自分の描きたい絵を指導してもらえるそうですのであらかじめご相談ください。
絵画教室講師である大森さんの作品
それではここからは、大森さんの作品のごく一部をご紹介します。他の作品にもご興味ある方は公式ホームページをご覧ください。

こちらは油絵です。通常私たちは美術館などで絵を見ることが多いので、額に入った作品を見ることが多いと思いますが、こうして額に入れずにイーゼルに立てかけた作品を見るのもまたいいものですね。背景の微妙な陰影がまたなんともいい雰囲気です。

こちらは石膏像を見ながらデッサンしたものです。白黒なのですが、やわらかい雰囲気も感じる絵となっていました。

そしてこちらが作者大森さんの許可を得て、わざと作品の外枠をフレームアウトさせて撮影した油絵です。
撮影しているときも、まるでカメラの向こうに本物の田んぼがあるかのように錯覚してしまいました。この作品を見ているときの没入感、すごいです!これが油絵だなんで、言われなかったら分からないのではないでしょうか。実際、絵の中心部は焦点があうように、そして外側に外れていくにつれて少しぼかすように描いているそうです。すごい技術ですね。その描き方のせいか、奥行き感がすごくて、平面に描いているとはとても思えません。

こちらは、木製のテーブルに置かれた金属製の皿と少し枯れた植物を描いた作品です。こちらも油絵ですね。木製のテーブルの木目や細かいキズが見事に描かれていて、味わいのある作品に仕上がっています。

こちらは、写真左にある石膏像をデッサンした(写真右の)作品。目が描かれているだけなのですが、何か絵から「目力(めぢから)」とか「気」が伝わってくる作品です。
絵を描くことをぜひ楽しんでもらいたい

大森さんがご自身で絵を描く際に最近気にしていることは「デッサンをする場合にコピーを作るように、完全に同じように描かないこと」だそうです。コピーをするように寸分たがわず描くようにすると、かえって同じような印象にならないとのこと。
3次元の立体物を2次元の平面に描いているからなのか、完全に正確に描こうとすると同じ印象とはならないため、仕上がった作品がモデルになるものと同じような印象になるように、そしてより作品として美しいものに仕上がるように、あえて変えて描くようにすることも必要だと考えるようになりました。
また、教室で絵を指導するにあたって大切にしていることは「絵を描くことを楽しんでもらう」こと。「やはり生徒さんには教室で絵を描くのを楽しんで帰ってもらいたいです」と話してくれました。
ちなみに料金は月謝制となっています。また、見学や体験希望なども受け付けているようですので詳細は公式ホームページをご確認ください。
「何か希望や気になることがあれば何でも相談してください」とのことですのでご興味ある方は一度お話を伺ってみてはいかがでしょうか。
絵を習って自分で描いた作品を自宅に飾ってみる。そういう趣味が持てたら生活も楽しくなりそうです!
大森結貴絵画教室
住所:茨城県つくば市玉取3034-7
アクセス:つくばエクスプレス線「つくば駅」から車で約13分
駐車場:約5台
TEL: 090-7700-5822
営業時間:18:30-21:30(月、土)
19:00-22:00(火、水、金)
その他、昼クラスあり
(月謝制/時間内の入出自由)
定休日:木曜、日曜
公式HP:https://sites.google.com/view/oomoriyuuki/home