子どもから大人まで楽しめる つくば市「食と農の科学館」!

暑い日が多く、毎日子どもと公園で遊ぶのは大変、という人も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、雨でも猛暑日でも快適に楽しめる「食と農の科学館」です!

「食と農の科学館」は、農業・食品産業技術総合研究機構(以下、農研機構)をはじめ、農林水産研究をおこなう国立研究開発法人の成果を紹介する施設です。

平日のみ見学が可能です。

さっそく行ってきました!

美しい光沢!「超極細シルクのドレス」

建物に入って、一番最初に目を奪われたのが、深紅のドレスです。つやっとした光沢が美しすぎて見とれました。

ドレスに使われているのは「超極細シルク」といい、遺伝子組換えカイコからとれます。通常のカイコと比べて、6割ほどの細い糸を吐くため、薄く、柔らかく、光沢のある生地が作れます。

染色性を高める性質もあり、少ない染料で染色できるというメリットもあります。

最新の技術や成果がぎっしり展示

奥の展示室は広々としていて、たくさんの研究成果が学べます。パネルや動画、模型など様々な工夫を凝らした展示がおもしろいです。

伺った日はすいていたので、ゆっくり見学できました。

子どもが喜ぶおすすめ展示「お魚クイズ」

展示の一角に「水産研究・教育機構」の展示がありました。

パソコンで魚関係のクイズに挑戦できます。なんと、正解数に応じて隣のプリンターから賞状が出てきました!

子どもがとても夢中になり、4回も挑戦していました。

ステキな賞状がもらえて子どもも大満足です!

光るマユに目が釘付け

蛍光色に光るマユが展示されていました。

遺伝子組換え技術により、クラゲやサンゴの蛍光たんぱく質をカイコに作らせることにより、光るマユができます。様々な色があり、12種類の蛍光色のマユが写真で展示されていました。

光るマユ糸で、舞台衣装やウエディングドレスの試作品などが作られています。暗闇で光る衣装なんてステキですね。本物を見てみたくなりました。

身近な果物、実は農研機構の研究成果

農研機構では新しい品種の開発も行われています。ブドウ「シャインマスカット」や、リンゴ「フジ」、国産小麦「ゆめちから」も農研機構で開発された品種だそうです。

園芸品種の開発もおこなっているそうです。従来、菊は青色の色素を持っていませんでしたが、遺伝子組換えにより、青い菊を作るのに成功しました。

店頭で青い菊を売るためには、野生の菊と交配するのを防ぐ必要があります。そのため、現在、花粉をつくらせないようにする研究が進められています。

お家で楽しめる!かるたやペーパークラフトも

展示の内容を理解するのはちょっと難しいかも、という子どもでも、かるたなら楽しめるのではないでしょうか。
かるたの作成キットが、置いてあり、無料でもらえました。
農業や食に関する内容で、おもしろいです!ぜひ家族で遊んでみてください。

かわいいペーパークラフトもありました。

農研機構はNAROとも呼ばれていますが、それにちなんで「おむすび なろりん」というキャラクターが作られたのですね。
なろりんの手に夏らしいアイテムをいろいろ持たせて遊べます。

ご紹介した以外にも、昔の農用具の展示や、屋外の作物見本園など、見どころがたくさんあります。

ぜひ「食と農の科学館」を見学してみてください。

食と農の科学館
住所:茨城県つくば市観音台3-1-1
アクセス:つくばエクスプレス線「つくば駅」から車で15分
TEL:029-838-8980
開館時間:9:00-16:00
開館日:平日 (年末年始、臨時休館を除く)
入館料:無料

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。