つくば駅からすぐの中央公園周辺エリアには、つくば中央図書館やつくば美術館などが入っているつくば文化会館アルス、大きなロケットがシンボルのエキスポセンターがあり、つくばの文化や科学を集結しています。そこに「さくら民家園」という古民家があるというお話を聞いて、行ってきました♪
2024年6月1日から屋内利用が再開されました!
まず、さくら民家園について、これまでの経緯をかいつまんで記してみます。
さくら民家園は、つくば科学万博が開催された1985年に現在の場所に移築され、一般公開されていたのですが、建築基準法上の必要な手続きの確認がとれず、2023年11月1日から建物内の利用を一時的に停止していました。
しかしこの度、移築当時の法令に適合していたこと、また、現在の法令に適合しながら茅葺屋根の改修を進めるために必要な手続が完了したことから、2024年6月1日より、外観の見学、園内での休憩に加え、建物内の見学が可能となったとのことです!
利用停止前は、お茶会や展示会などのイベントも開催されていたそうです。今後もいろいろなイベントが開催されるといいですね!
アクセス良好!つくば駅そばの中央公園内
つくば駅のA2出口を出ると、すぐそばに中央公園があります。
中央公園は、緑豊かな広場や木々が作る木漏れ日、鯉やカルガモがゆったりと泳ぐ噴水の池などがあり、私の好きな公園のひとつですが、「さくら民家園」を知ったのは最近のことでした。
場所は、噴水のある池を渡った、エキスポセンターの反対側に位置しています。
向かう途中は緑に囲まれ、森林浴の気分です。
この日は梅雨入りする直前で、あじさいがちらほらと咲き始めていました。
では早速、行ってみましょう♪
220年以上前の江戸時代後期の古民家
入り口がこちらです。
ふと左手を見ると、さくら民家園の歴史や由来が書かれた看板がありました。
ふむふむ。もともとは、つくば市上大角豆(かみささぎ)にあった古民家で、それを移築したものなんですね!
奥へ進むと、茅葺屋根の一軒家がお目見えしました!
まるで日本昔話に出てくる立派なお屋敷です。
こちらの家が建てられたのはなんと江戸時代後期、寛政の頃とされているそうです。調べてみたら、今から220~230年以上も前の建物なのですね!
改修しながらも、令和の時代にこんなに昔の建物を見られるなんて本当に貴重ですよね!
昔の日本人の暮らしが垣間みえます
こちらの入り口から中へおじゃまします。
「お香の匂いがする?」と思ったら、下に置いてある蚊取り線香の匂いでした。日本の夏にぴったりですね。
玄関をくぐり、まず目を引くのは土間の台所です!
薪をくべ、火をおこし、お米を炊いたり、料理を作ったりしていたんだなぁ…と感じられます。
壁には蓑やザルがありました。
これは何に、どうやって使っていたんだろう?と考え、想像力を働かせると、学習になる気がします!
こちらは食卓を囲むテーブルでしょうか。暖色系の照明が温かみを感じさせてくれます。
小学校以来の社会科見学に来た気分ですね。
靴を脱いでお座敷にも上がれます。
拭き清められピカピカに光る床、そこにある囲炉裏がなんとも美しく、日本情緒あふれる光景です。
奥には畳の部屋もありました。畳はやはりホッとします。
こちらの茶室は、入ることはできませんが、予約すれば利用することが可能だそうです。
こちらは縁側からの眺めです。緑が多く、さわさわと風に揺れる葉っぱの音が、心を落ち着つかせてくれます。
土間の土、建物の木、庭には緑…つくづく日本人は自然からの恵みを活用して家を建て、自然と共存して生活していたんですね。
ふらっと立ち寄ってみてタイムスリップ!
まるで時代劇のセットのように感じてしまいますが、本当に江戸時代の人々が生活していた空間なんですよね。貴重な見学ができました。
日常のあれこれはすっかり忘れてしまって、この空間に没入してしまうような不思議な時間でした。そして、門を出るころには、気持ちもリセットされたように感じます。
形あるものは時間とともに劣化してしまうものですが、老朽化が進んだ部分等はこれからも市が改修を行っていくようです。市民や訪れる人々の憩いの場として、在り続けてほしいです。
中央公園やつくば駅周辺を訪れる際には、ぜひ、さくら民家園に行ってみてくださいね!きっとタイムスリップしたような感覚になれますよ♪
まだまだ、つくば市には知らなかったステキな場所がたくさんあるな!もっといろいろ探してみよう!と感じながら帰路につくのでした。
さくら民家園
住所:茨城県つくば市吾妻2丁目7-5(中央公園内)
アクセス:つくばエクスプレス線「つくば駅」から徒歩約5分
営業時間:9:30-16:30
定休日:毎週水曜日(祝日の時は次の平日)、年末年始(12月28日から1月4日まで)、臨時休園日あり
駐車場:近隣有料駐車場を利用