ある分野の商品を専門的に扱うお店はいろいろありますが、今回ご紹介するのはフライドポテトの専門店という、めずらしいお店「ポテトカフェ クラフトフライス」です!
店内は親しみの湧くインテリア

フライドポテト専門店「ポテトカフェ クラフトフライス」が店舗を構えるのは、つくば市松代。入り口は国道408号線と平行する裏手の道に面しています。
店舗前には周囲のお店と共同利用している大きめの駐車場がありました。

店内に入ってみると、お店の中は白を基調とした親しみの湧くインテリア。画像右側に見えるカウンターで注文をします。
バーガーや自家製コーラ、ホームメードレモンスカッシュも
さっそく気になるメニューを見てみましょう。

まずはフライドポテトから。
最も基本的なフライドポテトはピンクソルト岩塩を使用した「スナックポテト」。
大きさはレギュラーとダブルの二種類が用意されています。ちなみにこのお店のフライドポテトは他のメニューも全て、この二種類の大きさです。
「スナックポテト」レギュラー(税込み590円)/ダブル(税込み1080円)
(以下価格表示は全て税込み価格)
また「トスカーナ風」という、ジャガイモを油で揚げる際に、皮つきガーリックとローズマリーを加えたフライドポテトもありました。
ガーリックは北海道の清水町産、ローズマリーは自家農園で栽培したものを使います。
そのほか、ソーセージが付くドイツ風、フライドフィッシュが付いたイギリス風、シュリンプコブサラダが添えられたアメリカ風、といった世界各地の食べ方がメニューになっています。
さらにフライドポテト専門店ではありますが、ここにはハンバーガーのメニューも。お客様からのリクエストでバーガーも提供するようになったそうです。バーガー類は単品以外にセットメニューもあります。
「アメリカンバーガー」(単品700円)、「ダブルチーズバーガー」(単品900円) などなど。
ドリンクは一般的なソフトドリンク以外に、自家製クラフトコーラ(550円)、国産レモンを発酵させたホームメード発酵レモンスカッシュ(550円)などがありました。
「こだわり」のイギリス流調理法

こちらのお店のフライドポテトは、専門店らしくジャガイモの品種にもこだわっています。
この日使用されていたジャガイモの品種は「北海こがね」。
こちらはなんとフライドポテト用に改良された品種で、大手食品メーカーがポテトチップを製造するのに使用している品種です。
産地は収穫時期に応じて、つくば市の「自家農園」で栽培したものと、北海道の契約農家で採れたものを使っているとのこと。
そのほか、時期によって「シャドークイーン」「北カムイ」「レッドムーン」「ノーザンルビー」などの品種を使うこともあるそうです。品種の違いで味がどう変わるのかもとても興味が湧きますね。
そしてなんといってもこのお店の「最大の特徴」となるのは、イギリスの有名シェフ、ヘストン・ブルメンタールが開発したという調理法「トリプルクック」を採用しているということ。
ジャガイモを茹でたあと冷まし、まず低温の油で揚げたのち再度冷ましてから、次に高温の油で仕上げるというもの。調理を三段階でおこなうことから「トリプルクック」という名前が付けられ、フライドポテトの調理法としては最も優れていると評価されている手法です。
この調理法で作られたフライドポテトは、中がホクホク、外はカリカリに。おまけに一般のフライドポテトと比べると、ジャガイモが油を吸いにくくなっているため、カロリーはおよそ半分程度だそうです。
時間と手間がかかるこの製法を日本で実施しているお店はかなり少ないとのこと。また、ジャガイモの品種が変わったときには、それに合わせて調理分けまでしているそうです。
ちなみに、使用している油は、ヨーロッパと同じ牛脂を使ったブレンド油です。
また食べたくなる、ここならではの味
今回は、「トスカーナ風フライドポテト」(レギュラー 730円)と、こちらも人気の「アメリカンバーガー」を注文してみました。

できあがって目の前に運ばれてきた瞬間から、ローズマリーのなんともいい香り。ヨーロッパではこのような食べ方が広く普及しているそうです。さっそくいただいてみます。
まずは、本命の「トスカーナ風フライドポテト」から。
普通のフライドポテトと食感が全く違います!おいしい!
これが「トリプルクック」という調理法でしか出せない食感なのですね。
ローズマリーとガーリックの香りがさらに食欲をそそります。北海道清水町産のガーリックは臭みがほとんどありません。
次に「アメリカンバーガー」をいただいてみます。
こちらは合挽きのパテが肉肉しく、塩気のあるベーコン、フレッシュなトマトとレタスがすばらしいコンビネーション。オーソドックスな飽きのこない味です。
コンセプトは「アメリカの家庭の味」。米国流「おふくろの味」といったところでしょうか。味にどことなくあたたかみを感じるこのバーガー、また食べたくなる味です。
元ホテルマンが作る本場の極上ポテト
フライドポテト専門店「ポテトカフェ クラフトフライス」がオープンしたのは、2022年の9月。
店主はかつて、オランダで4年ほどホテルマンをしていたという異色の経歴の持ち主です。
帰国後に大手ファミリーレストランで商品開発に携わった後、独立。カフェやからあげ屋を経営したのち、現在のフライドポテト専門店を立ち上げました。
お客様のライフスタイルが変化していることを感じていた店主は、みかけ倒しではなく、より「本質的」なことをする必要性を認識していたといいます。
そして「地産地消」と「本物の味」を追求し、「自家農園」の食材を使い、手間と時間はかかっても「最善の調理法」で調理をおこなう現在のスタイルが確立されたそう。
お客様は老若男女問わずリピーターが多く、わざわざ遠方から訪れる方もいるそうです。
フライドポテトとハンバーガー、もはや日本においても国民食とも言えるこれらの料理。食べたくなったらぜひ「クラフトフライス」を訪れてみてください。
ポテトカフェ クラフトフライス
住所:茨城県つくば市松代2-7-1パークサイドマリッチ103
アクセス:つくばエクスプレス線「つくば駅」から車で約5分
TEL:080-9869-5784
営業時間:11:30-19:30
定休日:月曜・火曜、祝日は振替休日
駐車場:店舗前に共用駐車場あり
ホームページ:https://craftfries.crayonsite.info
Instagram:@potatocafe_craftfries






















