つくば市西大井|地元の鶏でつくる、地元に愛される一杯「らぁ麺 一潤」

今回は2026年にオープンしたばかりのつくば発のお店、和食の技が澄み渡る「らぁ麺 一潤」をご紹介します。

画像提供:らぁ麺 一潤

2026年4月オープン!「らぁ麺 一潤」

2026年4月、つくばの静かな住宅街に新しく暖簾を掲げた「らぁ麺 一潤」。

オープンから間もないにもかかわらず、朝の開店前にはお客さんが自然と列をつくります。
少しひんやりとした朝の空気の中で近隣の方々が穏やかに並び、店主が暖簾を掲げる瞬間を静かに待っています。
その光景は、まるでこの街に新しい“朝の儀式”が生まれたかのようです。

新店でありながらすでに地域に深く根づいている理由は、店主・増渕潤さんが長年積み重ねてきた技術と、地元への思いが一杯に凝縮されているからにほかなりません。

増渕さんは、つくばの名店「山水亭」で長く和食の世界に身を置き、素材の扱い方、火加減、旨味の引き出し方を徹底的に学んできた職人です。
和食の現場はラーメンとはまた違う厳しさがあり、一つひとつの工程に無駄がなく、素材の声を聞きながら火を入れます。
その積み重ねが、現在の一潤の“澄んだ清湯”にそのまま生きています。

屋号は店主のお名前からとったもの。
店名の「潤」は自身の名前から取り、16画で縁起が良いことも背中を押したといいます。
店の外観は派手ではありませんが、木の温もりがあり、新しい店でありながらどこか落ち着いた雰囲気。

独立は以前から考えていたものの、場所選びには妥協しませんでした。
「ここで勝負する」と思える場所を探し続け、知人の紹介で現在の土地と出会い、建物を一から新築したそうです。

購入は入口設置の券売機にて。

清潔なカウンターテーブル。
店もシンプルでありながら木のぬくもりを感じるつくり。カウンター席とテーブル席があるので、1人ではもちろん複数人でも入りやすいお店です。

地元の鶏・匠美鳥が生む 透明で深い清湯の旨味

中華そば 980円

らぁ麺 一潤の一杯の核となるのは、地元食材への揺るぎないこだわり。
スープに使う鶏は、つくば産のブランド鶏「匠美鳥」です。

鶏ガラ、生地鶏、国産豚肩ロースを合わせ、低温でじっくり火を入れることで引き出される雑味のない澄んだ旨味。和食出身ならではの繊細な火入れが、透明感のある清湯にそのまま反映されています。

スープを口に含むと、まず鶏の香りがふわりと広がり、そのあとに昆布のやわらかな旨味が追いかけてきます。
飲み口は軽やかで体にすっと馴染むような優しさがあり、女性からの支持が厚いのも納得です。

特上ワンタンチャーシュー麺 1450円

「毎日でも食べられるラーメン」という言葉が自然と浮かびます。
醤油は土浦・虫掛の老舗「柴沼醤油」の生醤油をブレンド。生醤油ならではのキレと香りが、清湯の透明感を損なうことなく深みを与えています。

チャーシューは提供直前にバーナーで炙ります。炙る音、立ち上る香り、湯気の向こうに見える店主の真剣な表情。その一瞬が、食べる人の記憶に強く残ります。
香りがふわりと立ち上がり、脂がほどよく溶け、温度と食感が一気に引き立ちます。

朝の行列が物語る、地域に愛される理由

画像提供:らぁ麺 一潤

10時半オープンにもかかわらず、朝は9時半から並ぶ方も多く、人気の高さがうかがえます。
増渕さんは「うれしい半面、近隣に迷惑をかけていないか心配です」と語り、人気を誇りながらも地域への配慮を忘れない姿勢が印象的です。

行列の中心は近隣住民や、以前からの知り合いの方々。新店でありながら地域の人々に自然と受け入れられていることが伝わってきます。

店内はカフェのように爽やかで、白と木目を基調とした落ち着いた空間。
女性が一人でも入りやすい雰囲気を意識して設計されており、ラーメン店にありがちな“入りづらさ”を感じさせません。

客層は40代から90代までと幅広く、Instagramの閲覧者は女性が半数を占めています。
さらに増渕さんは、日々データを収集しながら改善を続けているのだそう。
「もっと新しい層にも来てもらいたい」と語り、目的外来店の拡大を目指しています。

まつりつくばやラーメンフェスへの参加経験もあり、地域イベントとのつながりも深いそうです。
将来的には「一潤ブランドを展開できるようにしたい」と、明確なビジョンを持っています。

地元の鶏でつくる一杯が、地元の人に愛される理由。
それは、素材への敬意、地域への思いやり、そして職人としての丁寧な仕事が、透明なスープの中に静かに息づいているからです。
つくばに新しく生まれた名店「らぁ麺 一潤」。その一杯は、今日も朝から人々の心を潤し続けています。

らぁ麺 一潤
住所:茨城県つくば市西大井 1732-28
アクセス:つくばエクスプレス「つくば駅」・「万博記念公園」から車で約15分
営業時間:10:30-14:30 ※完売次第終了
定休日:月・火 他店舗カレンダー確認
駐車場:あり
Instagram:@ramen_ichijun

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。