今回は、職場近くにあり、ずっと気になっていたお店を訪れました。
一度訪れた時にはお休みだったため、事前に確認してからのリベンジです。

つくば市天久保にある「本と喫茶サッフォー」。
その名の通り、本と喫茶の両方を楽しめる小さなブックカフェです。

日曜のランチに「本と喫茶サッフォー」へ
天久保周辺は日曜定休の飲食店も多いため、日曜にランチができるお店はありがたい存在です。
松見公園の駐車場側にある、大成軒(ラーメン店)がある通りを直進し、ビックエコー跡地近くの黄色いビルの1階、いちばん奥にひっそりとあるお店。

店内に入ると、とても静かで一人でも利用しやすい空間です。カウンタ-から店主さんが声をかけてくれたのでランチでの利用と伝えました。

今回はテーブル席を利用。すぐにドリンクメニュー、軽食・おつまみメニューと一緒にお冷が提供されます。
ドリンクはコーヒーやカフェオレ・紅茶・ココア・オーガニックハーブティーなどがあり、コーヒーはカフェインレスも選べます。
デザートは日替わりでケーキ数種と焼き菓子、お店の看板メニューのサッフォーパフェなどがありました。
軽食は、あんバタートーストやチリピザトーストなどのトースト系と、にんにくとコチュジャンのナポリタン、ヴィーガンキーマカレー。
おつまみはポテトフライやトルティーヤチップスと、常陸野ネストビールやウイスキーなどのアルコールも少し用意されています。

天久保周辺には昼と夜で営業時間が分かれている飲食店も多いなか、通しで営業しているのもうれしいところ。少し遅めのランチや、午後に一人でゆっくりしたいときにも立ち寄りやすいお店です。
注文を済ませたら、料理ができるまで店内の本棚を見て回ることにしました。
料理を待ちながら、ちょっと珍しい本棚を散策

まず、入口のすぐ横の本棚の一角には、お店でも提供しているコーヒーやお茶などの販売もしていました。
一人で外食すると、料理を待つ間に手持ち無沙汰になることもありますが、ブックカフェならその時間も楽しみに変わります。

誰かと一緒ではないからこそ、気になった棚の前で好きなだけ立ち止まったり、タイトルや表紙に惹かれた本をじっくり眺めたりできる。そんな自由さも、一人で訪れる魅力です。
本棚を眺めていて特に目を引いたのが、フェミニズムやジェンダー、福祉など、社会について考えるきっかけになる本です。

「本と喫茶サッフォー」では、こうしたジャンルを中心に、絵本から学術書まで幅広く選書。新刊のほか、自主出版やZINE、古本なども扱っています。
一般的なブックカフェとはひと味違う本が並び、「こんな本があるんだ」と眺めているだけでも新しい発見があります。
さらに印象的だったのが、店主自身が編集に携わった本や、「本と喫茶サッフォー」から出版された本が並んでいること。

「本と喫茶サッフォー」は編集者の山田亜紀子さんが2023年にオープンしたブックカフェで、2025年からはフェミニスト出版もスタートしています。
本を選んで販売するだけではなく、自ら「本をつくり、届ける」場所でもあるのです。
そこには、店主の思いも込められています。
「本と喫茶サッフォー」が目指しているのは、北関東の「セーファースペース」となること。
「セーファースペース」とは、差別や偏見などによって傷つくことなく、さまざまな人ができるだけ安心して過ごせる場所をつくろうという考え方です。

一人でも、誰かと一緒でも、それぞれが安心して過ごせる場所へ。実際に一人で訪れてみても、その居心地のよさを感じました。
そして、もうひとつ注目したいのが「本と喫茶サッフォー」の猫のロゴです。

「サッフォー」という名前は、イギリスの作家ヴァージニア・ウルフが、古代ギリシャの女性詩人「サッフォー」にちなんで飼い猫につけた名前が由来。
ロゴの猫には「言葉と人をつなぐ猫」という意味が込められています。
本を通じて、知らなかった言葉や考え方、人とつながっていく。お店について知ると、この猫のロゴもより「本と喫茶サッフォー」らしく感じられます。
野菜たっぷりのスパゲティとカフェオレでゆっくり
本棚を見ているうちに、注文した「野菜たっぷりトマトクリームスパゲティ」が出来上がりました。

スパゲティにはトマトのほか、ナス、レンコン、大根、人参など、さまざまな野菜が使われていました。
トマトクリームというと濃厚な味を想像しますが、豆乳仕立てのためか、実際に食べてみるとあっさりとしていて食べやすい味わい。いろいろな野菜を一皿で楽しめるのもうれしいところです。
あつあつのスパゲティをゆっくりと味わうと、より野菜の歯ごたえや味を感じることができます。
食後にはカフェオレを注文しました。
運ばれてきたカフェオレは、大きめのカップにたっぷり。

食後に少しずつ味わいながら、静かな店内でのんびり過ごすのにちょうどいい一杯でした。
ここでも一人利用のよさを実感します。
誰かに時間を合わせる必要がないので、カフェオレを飲みながら本を眺めてもいいし、何もせずゆっくりしてもいい。自分が「そろそろ帰ろう」と思うまで、自分のペースで過ごせます。
そして、たっぷりのカフェオレを飲んでいるうちに、ひとつ後悔したことが。
焼き菓子も一緒に頼めばよかった……!
大きなカフェオレに焼き菓子を添えて、もう少し長くカフェタイムを楽しむのもよさそうです。
他にも、ヴィーガンキーマカレーやチリピザトースト、サッフォーパフェなども気になるところ。
これは次回のお楽しみにしておきます。
一人のランチから、新しい世界に出会える場所
帰り際には、店主さんと少しお話しすることもできました。
とても落ち着いた印象で話しやすく、近くで開催されるイベントの案内はがきもいただきました。


「本と喫茶サッフォー」では店舗でもイベントが開催されていますが、こうして何気ない会話から地域のイベントを知ることができるのも、おもしろいところです。
今回訪れた目的は、あくまで日曜日の一人ランチでした。
それでも、料理を待つ間に知らなかった本に出会い、食後はたっぷりのカフェオレで自分の時間を楽しみ、最後には店主との会話から地域のイベントを知ることができました。
好きなだけ本棚を見る。ゆっくり食事をする。カフェオレを味わう。気になる本があれば、もう一度棚へ戻ってみる。
一人だからこそ、すべて自分のペースで楽しめます。
そして「言葉と人をつなぐ猫」というロゴに込められた思いのように、ランチをきっかけに訪れた先で、知らなかった本や言葉、人、地域の出来事へと興味が広がっていく。
そんな小さな出会いが待っているのが「本と喫茶サッフォー」なのかもしれません。
天久保で「今日は一人でゆっくりランチをしたい」と思った日に、訪れてみてはいかがでしょうか。
本と喫茶サッフォー
住所:茨城県つくば市天久保1-15-11 アイアイビル104号室
アクセス:つくばエクスプレス「つくば駅」から徒歩で約19分
TEL:029-811-9644
営業時間:木~土曜 12:00-19:30 日祝 12:00-18:00
定休日:月曜日~水曜日(その他休みの場合もあるためSNSなどで要確認)
駐車場:あり(2台)
ホームページ:https://bookcafe-sappho.com/
Instagram:@bookcafe__sappho






















