「奥久慈しゃも(オククジシャモ)」は茨城県の地鶏です。
手間暇かけてていねいに育てられるため、ほどよく脂がのり、ひきしまった肉質でしっかりした味がついているとてもおいしい鶏肉です。
この「奥久慈しゃも」を使った親子丼などを提供するお店「田舎の台所 零壱」を、紹介します。
お店の横には元気な「名古屋コーチン」が10羽!
つくばエクスプレス「研究学園駅」から、車で10分ほど北に行った道沿いに「田舎の台所 零壱」があります。
普通の一軒家のようですが、大きな看板がありました。
正面には数台分の駐車場があります。
店先にある広いスペースでは、トリが飼われていました。10羽ほど目にしましたが、どのトリも毛艶がよく元気いっぱいです。
お店の人に訊ねると「名古屋コーチン」という種類のトリで、毎朝産む卵を販売するほか、お店でも「名古屋コーチンだし巻き玉子」を作って、出しているとのことです。
元気なトリたちを見ているだけで、お店の食材への愛情と接し方が伝わりますね。新鮮な食材を使うお料理がとても楽しみです。
「奥久慈軍鶏親子丼」は絶品!
メニューには「豚肩ロース塩炭火焼定食」や「合鴨メンチカツ定食」など、おいしそうなお料理が並んでいます。
私は、「奥久慈軍鶏親子丼」を注文しました。
地鶏と新鮮な卵をどちらも味わえると思ったからです。価格は税抜き1,200円でした。
そして、お米はなんと自家製!
市内の水田で「合鴨天日干し米」を作っているのだそうです。合鴨が、雑草や害虫を食べ、水田で動くために土や水が元気になり、フンが栄養になるなど、人と自然にやさしい農法ということです。
お話を聞けば聞くほど、食べるのが楽しみになりますね。
「奥久慈軍鶏親子丼」です!
艶やかでやわらかそうな卵。ひとつぶひとつぶがきらめいているお米、そして存在感のある鶏肉!とてもおいしそうですね。
おみそ汁の具はじゃがいも、副菜はフキの煮物とお新香、山椒はお好みでとのことです。
卵はふわっとして、やさしい味です。そして、鶏は期待以上です!ひきしまった肉に、ジューシーな味。かめばかむほどおいしさを味わうことができて、とても幸せな気持ちになりました。
甘辛のだしも、あっさりしていて鶏肉と卵の味をひきたてています。楽しみにしていた自家製米も、ぱりっとしてお米の甘さを楽しめました。主役の親子丼はもちろんのこと、出汁のきいたおみそ汁はほっとする味です。
箸休めとなるお新香はパリッとして新鮮で、フキの煮物は手作りで、香味野菜もあしらわれていて、プロのお料理を堪能できました。
最後に山椒をかけてみました。
鼻に抜けるさわやかな風味。山椒は、こんなに鮮やかな香りがするのだなと思い、少し違う味わいとなった親子丼を最後まで楽しみました。
茨城の「地産地消」
大満足して、壁に目をやると「地産地消レストラン認定証」の賞状がありました。
お料理全てがていねいで品質が高いだけではなく、地元の食材を使っているという、お店の芯の通ったこだわりが感じられました。
「名古屋コーチンだし巻き玉子」も、塩味の親子丼も食べてみたい!
また行こうと思います。
みなさんもぜひ「田舎の台所 零壱」で、地元の味を楽しんでみてください。
田舎の台所 零壱
住所:茨城県つくば市手子生1061-1
アクセス: つくばエクスプレス線「研究学園駅」車15分
電話番号:029-845-4550
営業時間:昼・11:30-14:00
夜・18:00-21:00
定休日:木曜日
駐車場:数台