産総研(産業技術総合研究所)つくばセンターの常設展示施設が一新したと聞き、見学に行って来ました。
常設展示施設の名前は「AIST-Cube(アイストキューブ)」。「AIST-Cube」は、従来の「サイエンス・スクエアつくば」の「スクエア(2乗)」から「キューブ(3乗)」への進化を表しており、多様な方たちとの接点として“ともに挑む” ためのきっかけが生まれる場にしたいとの思いが込められているそうです。
入館料は無料ですが、事前に来場予約が必要です。AIST-Cubeのホームページで来場する日にちと時間、訪問人数等を記入して送信し、後日予約完了メールが届けば予約は完了です。見学希望日の1ヶ月前から予約可能、ただし毎週月曜日と年末年始は休館していますので、注意してください。
無事予約ができたら当日行くだけですが、車の場合、産総研に入る際は守衛所受付で通行証を発行してもらう必要があります。通行証や駐車場の場所など、守衛さんの指示に従ってください。
また、産総研にはAIST-Cubeのほか、地震・火山・地下資源・鉱物・化石など、多くのテーマで展示を行う「地質標本館」もありますので、予約時間前やAIST-Cube見学後に併せて見学するのも良いかと思います。こちらも入場時守衛さんに伝えておけばOK。なお、地質標本館は特別なイベント以外は事前予約をせずに見学できます。

いよいよ予約時間になったのでAIST-Cubeに入ります。


エントランス右手の受付にさっそくいるのが、アザラシ型ロボット「パロ」。抱かせてもらうと、赤ちゃんくらいの重みがあり、体温もあるので本当に赤ちゃんを抱いているよう。よしよしとなでたり、話しかけたりすると反応してくれて癒されます。
実際、海外ではセラピー効果がある医療機器として登録されているのだとか。日本では個人宅はもちろん、介護施設などでも活躍しているそうです。一緒に見学した息子たちも抱っこしたり、話しかけたりと興味津々でした。


エントランスにはほかにも、手が引っ張られる錯覚体験ができる「3Dハプティクス技術」や、スピーカーになる布「ファブリックスピーカー」の展示などもされています。


先に進み、「AIST VISION」では、1882年にはじまった産総研の歴史をひもとく映像と、展示品のコラボレーションを体感できます。産総研にこんなに長い歴史があるなんて、とびっくりしました。


AIST VISIONを抜けると「AIST INNOVATION」。
世界を取り巻く3つの社会課題と、その解決の糸口となる最先端研究の展示で、AIST-Cubeのメインといえる部分。
限られた資源を利用し続けるための先端技術、人口減少や高齢化社会に対する労働生産性向上や健康増進に貢献する研究、インフラ老朽化や災害、予測困難なリスクに柔軟に対応するための先端技術など、様々な展示がされています。






以上のほか、「AIST DISCOVERY」では横幅11mのスクリーンで全国の研究拠点を紹介する映像が迫力たっぷりに体験することができます。
AIST-Cubeでは、産総研と各企業が協力し、より良い社会を目指す様々な研究が行われていることを知ること、体験することができ、気づけばあっという間に1時間が経っていました。
みなさんも、“ちょっと先の未来”に出会いに、ぜひ行ってみて下さいね!特に中高生の方にはおすすめしたいです!
AIST-Cube(アイストキューブ)
住所:茨城県つくば市東1-1-1 産業技術総合研究所つくばセンター中央事業所内
交通:つくばエクスプレス線「つくば駅」から車で約11分(産総研守衛にて入構手続きが必要)
開館時間:9時30分~ 17時(最終入館16時30分)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始(12月28日から1月4日)
入館料:無料
ホームページ:https://www.aist.go.jp/sc/cube/