今回はつくば市松代にある「焼菓子専門店printanière(プランタニエール)」を訪問させていただきましたのでご紹介したいと思います。
地産地消と食の安全への配慮を基本に原材料を選定

つくば市松代にある焼菓子専門店printanière。
すべて手作りの欧風焼菓子を販売するこちらの店舗は、2024年1月にオープンしたばかり。ご自宅の1階が改修され店舗となっています。

店舗入口はこのような感じ。洋菓子店らしいかわいらしいディスプレイが飾られています。


店舗入口ではショーケース越しに注文をします。
ショーケースにはさまざまな焼菓子が並んでいて、商品札にはお菓子の名前と価格、またどんなお菓子なのかの解説が書かれています。

こちらの商品の特徴は、すべて手作り。
オーナーが自ら一つ一つを丹念に作り上げています。
さらに挙げられるのは原材料へのこだわり。
基本的に地産地消、国産原料にこだわり、とても吟味された原材料を使用しています。
卵はつくば市にある平飼い農場で採れた鶏卵を使用。
マーガリンは一切使わず、北海道産のバターを使っています。使用する小麦粉は全て国産品。そしてお菓子に入れるフルーツも、国内産、さらに産地にまでこだわっているものが多いです。
砂糖は北海道で育ったてんさい(甜菜)を原料に、漂白剤を使わず作られたてんさい100%のグラニュー糖を使っています。
その他、ベーキングパウダーはアルミフリーのものを選び、保存料などの添加剤は極力控えているとのこと。安心して食べられる商品を提供しています。
こだわりの原材料から作られた焼菓子は別次元の風味
自宅に戻り購入した商品をいただいてみます。

今回購入したのは5品目。写真下の段の左から右回りに、百花蜜(ひゃっかみつ)のマドレーヌ(税込280円)、エンガディーナ(税込380円)、南高梅(なんこううめ)のタルト(税込480円)、宇和ゴールドのケーク(税込350円)、フィナンシェ(税込300円)です。
以下詳しくみていきましょう。
- 百花蜜のマドレーヌとフィナンシェ

みなさんご存じの通り、マドレーヌとフィナンシェはフランス発祥の定番の洋菓子。
写真右にあるフィナンシェ(financier)とは元々フランス語で「金融家」のこと。台形の金型を用いて焼かれたお菓子が金塊に似ているためこの名がついたという説があります。
どちらも似たような材料を用いますが、マドレーヌが全卵を使用するのに対し、フィナンシェは卵白のみを使用します。
写真左は百花蜜のマドレーヌ。
はちみつは大きく分けると単花蜜と百花蜜に分類され、1種類の花から採集された蜜でできているのが単花蜜と呼ばれるのに対し、さまざまな種類の花から採集された蜜のことを百花蜜といいます。こちらの商品では、岩手県産の百花蜜が使われています。
まずは百花蜜のマドレーヌからいただいてみましょう。
すごく口当たりがよく、平飼い卵の風味も芳醇ですばらしいお味です。原材料の違いとそれらを生かした工夫をすごく感じます!
次にフィナンシェにいってみます。こちらもおいしい!バターの風味と焼菓子の香ばしさが最高です!
アーモンドパウダーだけでなくヘーゼルナッツパウダーもあわせて使用しているのもポイントです。
- エンガディーナ

こちらエンガディーナはスイス・エンガディン地方の伝統的なお菓子。くるみなどのナッツ類が入ったヌガーをビスケット生地で包んで焼いたものです。
いただいてみると、てんさいを原料としたグラニュー糖を使用しているせいか、しつこくない甘さ。こちらもバターの風味を感じるとてもやさしい味に仕上がっています。
- 南高梅のタルト

こちらは静岡県産の南高梅を使用したタルト。南高梅は梅の品種の中でも最高級とされています。
梅の酸味が強すぎず、とてもバランスの良い味でした。
- 宇和ゴールドのケーク

最後になりますが、こちらは愛媛県産の宇和ゴールドが入ったパウンドケーキ。
宇和ゴールドは見た目がグレープフルーツのような柑橘類の一種です。
こちらのパウンドケーキ、香りがすごくいいです。そしてグレープフルーツほどではありませんが、うっすらとした苦みがアクセントになっていました。紅茶が欲しくなります!
創業はテントでの販売から。店名の由来は「春のあたたかみ」

2024年の店舗オープン前には、2022年からイベントやマルシェへの出店、メルカリなどへのネット販売を行っていました。
元々ケーキ屋さんでパティシエをされていた女性オーナーですが、結婚生活をしながらパティシエを続けることが難しく、結婚を機に一度退職することに。
それでも好きな洋菓子作りをまたやりたいと、イベントなどでのテント販売を始めました。
現在はまだ小さいお子様の子育てをしながら、製造から販売までを全て一人でおこなうという頑張りよう。お客様に喜んでいただけることを励みに、安全安心なお菓子を丁寧に焼き上げています。
お店の名前「printanière」は、フランス語で「春の」を意味する言葉。「春のあたたかみ」を感じるようなお菓子を提供したいという想い、そしてお子様のお名前にも「はる」があることから、この名前を選んだそうです。
販売されているお菓子は、実際にどれを食べても「春のあたたかみ」を感じるやさしい味。原材料へのこだわりと食の安全に対する気遣いは、格別な本物の味を感じさせてくれます。
こちらのお菓子、ご自宅用だけでなく、お世話になった方への贈答用としてもご利用いただけることと思います。
なお、商品は季節ごとに変更となる場合がありますのでご承知おきください。
また、お支払いは現金のみとなっておりますので、ご用意の上ご訪問してみてくださいね。
焼菓子専門店「printanière(プランタニエール)」
住所:茨城県つくば市松代1-21-29
アクセス:つくばエクスプレス線「つくば駅」「研究学園駅」から共に車で約7分
駐車場:店舗裏手に2台+専用駐車場1台
営業日時:水、金 11:00-15:00(一部営業時間変更の場合あり)
定休日:月、火、木、土、日
公式HP:https://printaniere2022.wixsite.com/my-site
公式Instagram:@printaniere.biscuiterie