今回はつくば市豊里の杜にある、「いなりとお赤飯 ろはん(以下、ろはん)」をご紹介します。
自宅を改修した店舗で手作りのいなりとお赤飯を販売
つくば市豊里の杜の住宅地。戸建ての家が並ぶとても静かな場所に、ろはんはあります。

こちらはご自宅の1階を改修して作られた店舗です。

店内は和モダンで清潔感のある雰囲気。左側の家具の左上と右下には、予約をすると購入ができる贈答向けの化粧箱がディスプレイされていました。
基本メニューは「いなり」と「お赤飯」
ろはんの基本メニューは以下の3種類。
- お山のかたちのおいなりさん(3個入り税込み550円)
- 豆いっぱいもっちりお赤飯(250g、税込み550円)
- 甘くてはんなり赤飯いなり(3個入り税込み550円)
この日は「お山のかたちのおいなりさん」と「甘くてはんなり赤飯いなり」の2種類が販売されていました。
LINEの公式アカウント(https://page.line.me/336gcrcg)から予約ができ、そちらから購入するお客様も多いそう。店舗販売は売り切れ次第閉店となるため、早めの来店か予約して購入することをおすすめします。

こちらに並んでいるのは「お山のかたちのおいなりさん」。
筑波山麓の北条米を使用し、金胡麻がたっぷり使われた酢飯が入っています。その形のモチーフとなっているのはもちろん「筑波山」。酢飯の角と油揚げの角がちょうど筑波山の二つの峰のようにも見えますね。1パックごとに添えられているガリも手作り。なんと、ブルーベリーを使っているのだそうです。

こちらは「甘くてはんなり赤飯いなり」。
大角豆(ささげ)豆のお赤飯に、栗と黒胡麻がのったかわいらしい形のいなりです。

前記の3種類以外のメニューとしては、甘味「ずんぐりパフェ」もありました。
夏季には、季節限定商品として「かき氷」なども販売するのだとか。

創業の原点となったのは「母の手料理」
元々、いなりとお赤飯から始まったろはん。
店主の方は、飲食業で働いた経験はなく、オフィスで働く会社員をしていたそうです。
家事と育児をやりながら、フルタイム勤務をしていた会社員時代は、慌ただしく忙しい日々が続く毎日。まったく余裕がない状況が続き、あるとき体調を崩してしまうことに。食欲もなくなり、食事が喉を通らない日もあったほどでした。
そんなとき、店主のお母様が「少しでも食べられるものを」と心配して作ってくれたのが、いなりとお赤飯。その愛情が込められたやさしい味が当時の店主を救ってくれたそう。
味覚のおいしさだけでなく、ホッと心がなごむ母の味が、のちに「ろはん」が生まれる原点となったのです。
創業のきっかけとなったのは、その後つくば市役所でたまたま見かけた1枚の広告。
つくば市の周辺市街地にある空き店舗活用のために実施された、新規事業を支援するビジネスプランコンテスト「チャレンジショップ」の案内でした。
当時、いなりとお赤飯を自分で工夫して作ることを楽しんでいた店主は、自分が本当に好きだと思えることを活かして、コンテストにチャレンジしようと思いを巡らせました。
そしてその後、このコンテストにエントリーし見事に当選。
つくば市の支援を受けて、ろはんが誕生したのです。
老舗店のいなりやお赤飯とはまた異なる、新規店のフレッシュさを感じる味
それでは「お山のかたちのおいなりさん」と「甘くてはんなり赤飯いなり」を実際にいただいてみます。

ご自宅用のパックには上の写真のような紙製の帯がつきます。

それではいよいよ「甘くてはんなり赤飯いなり」からいただいてみます。
栗の甘味、胡麻の香り、大角豆(ささげ)の食感が同時に感じられるお赤飯。それらを包む油揚げは柚子の風味があり、油っこさがなく「さわやかな味」。
こういう味のいなりは初めていただきました。
もうひとつの「お山のかたちのおいなりさん」は、しっかりとボリュームがあり食べ応えがある商品。こちらも油揚げがしつこくなく、後味さわやかなおいなりさんです。老舗店の味とはまた異なるフレッシュさを感じる味でした。
ろはんでは、予約も受け付けていますので、ぜひ一度ここだけのいなりとお赤飯を食べてみてくださいね。
いなりとお赤飯 ろはん
住所:茨城県つくば市豊里の杜2-27-12
アクセス:つくばエクスプレス線「研究学園駅」から車で約13分
TEL:090-9337-5046(7:00-17:00)
営業時間:11:00-14:00
定休日:月、火
駐車場:店舗前2台
ホームページ:https://inaritoosekihan.jp/
Instagram:@rohan_tsukuba






















