今回ご紹介するのは、筑波山のふもとに広がる国指定史跡「小田城跡」です。自然豊かで静かな場所にあり、訪れると気分がリフレッシュします。家族と一緒に今まで何度も訪れているお気に入りの場所です。
歴史が学べる小田城史跡ひろば案内所
小田城跡を訪れた時にまず立ち寄りたいのが小田城史跡ひろば案内所です。案内所の横に駐車場があり20台程度止められます。
案内所の中には歴史絵巻風の展示や小田城跡からの出土品が展示してあり、無料で見学できます。小田氏は小田城歴代の主として常陸国南部に勢力を持った一族です。初代から15代まで約400年続きましたが、それぞれの時代にどのような出来事があったのかわかりやすく解説してあります。出土品には高級なつぼや茶道具もあり、小田氏の優雅な暮らしぶりがうかがえます。
お土産におすすめの御城印も
案内所の窓口では3種類の御城印を買うことができます。
左から小田氏の家紋である六州浜の柄、小田氏最後の城主をイメージした不死鳥の柄、小田氏治の肖像画に描かれた猫をモチーフにした柄です。1枚300円で購入できます。
どのデザインもダイナミックでいいですね。紙質も和紙のような素材で高級感があります。
家でペーパークラフトに挑戦できる!
この日は面白そうなペーパークラフトを見つけました。つくば市の小田にある五輪塔と宝篋印塔(ほうきょういんとう)が作れるようです。けっこう難しそうですが、挑戦してみようと思い、もらって帰りました。
案内所で小田氏の歴史について学んだあとは、小田城跡の見学です。
案内所でもらえるパンフレットを片手に見学すると、昔何があった場所なのかわかりやすいと思います。駐車場にも案内図の書かれた看板が立っているので、事前に見ておくと全体の構造が理解しやすくなります。
案内所から徒歩3分くらい歩くと、城跡に到着します。
小田城跡は、発掘調査で確認された、戦国時代最後の地面を約1メートルの盛り土で保護し、その真上に建物や池などを復元・表示しています。堀でぐるりと囲まれていますが、現在は水は入っていません。堀の外側から城跡に渡る通路が5か所あります。
筑波山を背景に城跡全体を眺められる
城跡にある東池からは筑波山が見渡せます。東池は小田氏時代に使われた庭園の池です。池底には石が敷かれ、州浜もあったそうです。小田氏も庭の池と筑波山を眺めて過ごしていたのかもしれませんね。小田氏の高い格式が伝わってきます。
真っ白な石が敷き詰められた場所があります。西池跡です。16世紀後半には南北14メートル、東西17メートルの隅丸方形で水深が1メートルほどあったそうです。
発掘調査の結果、池の周りを飾る景石が発見されており、景石の少ない東池とは異なる様子だったと考えられています。
城跡の中心に休憩所も
小田城跡はとても広いので、ぐるりと見て回るだけでもいい運動になります。城跡の中央には休憩施設があるので、休憩しながらのんびり見学するのもいいですよ。休憩施設は、発掘調査時に発見された建物跡の柱位置や大きさをもとに作られているそうです。
りんりんロードがすぐそばを通っているので、サイクリングしながら訪れるのもいいですね。桜の木もあるので、これからの季節はお弁当を持ってお花見にもおすすめです。
ぜひご家族や友人と訪れてみてください。
小田城跡歴史ひろば案内所
住所:茨城県つくば市小田2532-2
アクセス:つくばエクスプレス線つくば駅から車で約20分
TEL:029-867-4070
営業時間:9:00-16:30(遺構復元広場は常時開放)
定休日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、その翌日)、祝日の翌日(土曜日及び日曜日を除く)、年末年始(12月28日から1月4日)