レジャーシートを持ってLet’s Go!つくばの梅の名所「梅園公園」

今回ご紹介するのは、ひとあし先に「お花見」ができる穴場スポットです。
お花見といえば桜ですが、ぜひおすすめしたいのが「梅」のお花見。

江戸時代では、花見は「梅に始まり菊に終わる」と言われ、先駆けて咲く梅のお花見が、大変親しまれていたのだそう。花見の通人は梅を愛でるという噂を聞き、さっそく梅のお花見をしに行ってきました。

新感覚!甘く強い香りに包まれたお花見

つくば市の梅の名所「梅園公園」は、閑静な住宅街の中に佇む中規模の公園です。芝生に覆われた敷地の中に、100本もの紅梅と白梅が立ち並び「梅の林」が広がっていました。

私が訪れた3月上旬はちょうど満開。
土日ということもあり、お花見をする人も多いのではと思いきや、来園者はまばらで、たいへん静かに梅を愛でることができました。

芝生の上にレジャーシートを贅沢に広げ、鮮やかな紅梅を見上げて頬張るおむすびの、なんとおいしかったこと。

桜のお花見は、仲間とワイワイお酒を飲みながら、にぎやかな雰囲気を楽しむことが多いのですが、梅のお花見は、花と香りを目と鼻で味わい、「これぞ花見」といったお花見になりました。

梅園公園の中には、小高い丘のようになっている場所もあり、梅の木を見下ろして観梅することができます。少し低い場所からは、見上げるように観梅できるので、青空とのコントラストが最高でした。梅を愛でるために計算された園内の設計にも、思わず拍手。

こんなにステキな梅林が私の家の近所にもあったらと、公園近隣に住んでいる方が羨ましくなります。公園の内も外も、始終甘い香りが漂っていました。おそらく、この香りが苦手な日本人はいないでしょう。

縁起が良い?!梅の木「おもいのまま」

「梅は百花(ひゃっか)の魁(さきがけ)」と言われ、春の訪れを真っ先に教えてくれる花です。そんな梅の花を愛でていると、なんだかとっても幸先が良いような、縁起が良いような、得した気分になれます。

後から聞いた話では、この梅園公園の梅の木には「おもいのまま」という種類の梅の木があるのだとか。願いごとを叶えてくれそうなステキなネーミングです。

「おもいのまま」という種類の梅の木は、紅と白、紅と白が混ざった色の梅の花が、1本の木から咲いているのだそう。次に訪れるときは、「おもいのまま」に探してみようと思います。

春のウォーキングコースとしてもおすすめ!

梅園公園の周辺は閑静な住宅街のため、近くに駐車場がありません。私は洞峰公園の北駐車場(有料)に車を停め、そこからグーグルナビを使って片道約30分かけて歩きました。

往復で1時間くらいのウォーキングをしたいと思っていたので、ちょうど良いコースになりました。洞峰公園は、総合体育館やテニスコートを有する大型の自然豊かな公園で、つくば駅前のバス乗り場(つくばセンター)からは、バスで7分程度です。

洞峰公園では、洞峰沼周辺をバードウォッチングしたり、ジョギングやウォーキングで汗を流す人を多く見かけます。たまには気分を変えて、洞峰公園から往復1時間程度の梅園公園まで、足を伸ばしてみるのも良いかもしれません。

梅園公園へ向かう途中、杉の木が立ち並ぶステキな小道があり、ところどころにヨーロッパを思わせる街灯や、木の温もりを感じるベンチが置いてあって、まるで「ハリーポッター」の世界に迷いこんでしまったかのようでした。

ランニングコースにもなっているようで、たくさんのランナーとすれ違い、薄暗い小道でもにぎやかでワクワクしました。

また、お花見だけを目的にするならば、つくばセンターから梅園公園バス停で下車できる循環バスが走っているので、バスを利用すると便利です。

梅の木の下で、梅の香りのアロマシャワー!

梅の香りには、緊張を緩和させるリラックス効果の他、さまざまな薬効があると聞きます。
梅は、日本人のDNAに記憶された、馴染み深く懐かしい香りなのかもしれません。

満開の梅の木の下で、梅のアロマシャワーを浴びながら、心の洗濯をしてリフレッシュするのも良いでしょう。桜のお花見の前に、ぜひ、「梅園公園」で梅のお花見をしてみくださいね。

梅園公園
住所:茨城県つくば市梅園2丁目29
アクセス:(車)桜土浦ICより車で約4分
     (バス)つくばエクスプレス線「つくば駅」から徒歩約2分「クレオ前」より学園南循環バス乗車「梅園公園」下車し徒歩約1分
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。