茨城県道274号線沿いに、赤いトタン屋根がどこか懐かしい「手打そば 野麦(のむぎ)」があります。
田舎にある祖父母の家を彷彿とさせるレトロな建物。実は、そば通が秘密にしたい穴場と聞いて、気づけば車を走らせていました。
濃くて深い!手打ちのそばを引き立てる絶品そばつゆ!
こじんまりとしたお店の外観とは異なり、お店の中は想像していたよりも広く開放的です。
座敷席には家族連れの姿もあり、ほぼ満席でした。ランチ時間を少しずらしたのですが、客足は次から次へと途切れません。うわさ通りに期待できそうです♪
さっそく、注文! そばは鴨せいろと決めている私。夫は天ざるそばを注文しました。
こちらがメニュー表です。
どれも大変リーズナブルな価格で、なんだかすでに得した気分です。しめじと鳥のそばも気になる…卵とじそばも気になる…。注文後なのにメニュー表から目が離れません。
そうこうしているうちに、そば汁から白い湯気を立ちのぼらせながら私の鴨せいろがやって来ました。
いらっしゃい、鴨せいろ!待ってました!
夫の天ざるそばも到着。心なしか、天ぷらも輝いて見えます。
「手打そば 野麦」の隣には、地元野菜の直売所があります。旬の野菜で作られた天ぷらは、味が濃く歯ごたえもしっかり。エビも大きめで衣もサクサク!
互いに黙々とそばを味わいます。
うわさ通り、甘くないそば通好みの汁です。カツオ節の自然な甘みとうま味を感じます。香ばしく深みのある汁で濃いめです。
鴨肉は大きくはありませんが、ゴロゴロと3〜4枚入っていました。肉質がやわらかくジューシーです。
そばは二八そば。厚みはほどよくバラツキがあり、田舎そばのよう。のど越しツルツルの手打ちそばに、香ばしく深みのある汁がよく絡みます。
「良いところ見つけた」と、そばを頬張りながら夫がひと言。大変気に入ったようです。
「手打そば 野麦」の店主は、東京神田の神田やぶそばで修行をされた経験と知識をもとに、つくばに合ったそば作りとそば汁作りをされているのだそう。
そば汁のダシは本節、宗田節、サバ節を使い、冷たい汁には北海道産の天然昆布を使用しているのだとか。
本節は鹿児島県産枕崎の真ガツオ、宗田節は高知県土佐清水の宗田ガツオ、サバ節は鹿児島県産というこだわりよう。客席のひとつひとつに置かれたお店のこだわりを記した案内から、店主のそば愛が伝わってきます。
なるほど、絶品そば汁の秘密はここにあったのねと、納得せずにはいられませんでした。
シンプルさが最高!ミニ釜揚げしらす丼でしめる!
うどんやそばを食べた後に、何やらご飯ものを追加注文する人がチラホラ。気になってメニュー表を見返すと、ミニサイズの丼ものがいくつかあります。
ミニ釜揚げしらす丼が気になると言いだす夫。そば湯を飲みながら、お腹いっぱいと言う私。どうしても食べたいと引かない夫。根負けしたので、ミニ釜揚げしらす丼を追加注文することに。
少し大きめのお茶碗に、こんもりと盛られた白く輝くしらす。見るからにおいしそう!
醤油を垂らすだけのシンプルさがまた良い感じ!
夫にひと口分けてもらいました。
これは美味!シンプルでおいしい!
ミニしらす丼でしめるのが、今後の定番になる予感。またひとつ、大好きなそば屋ができました!
食欲の秋!みなさんも「手打そば 野麦」で、お腹も心もいっぱいに満たしてみてはいかがでしょうか。
手打そば 野麦
住所:茨城県つくば市下原507-7
アクセス:(車)つくばエクスプレス線「つくば駅」から車で約11分、または常磐自動車道桜土浦ICから約9分
(バス)つくばセンターよりひたち野うしく駅行きに乗り約12分、「下原北」で下車 徒歩約2分
電話番号:029-836-8016
定休日:月曜日
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜20:00
*そばが売り切れると営業終了となる場合や、営業時間と休日が異なる場合があります。詳細は店舗にご確認ください。